英語が難しいと言われる6つの理由

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学習に混乱するロボット達。 『英語が難しいと言われる理由』ブログ記事の画像。

この記事では、英語が難しいと言われる理由と、それを比較的に簡単にする方法について説明します。

英語は、世界中で最も広く話されている言語の一つですが、多くの人にとって英語は難しいと感じられることがあります。学ぶ価値のあるスキルには、それなりの困難があります。しかし、適切なツールや戦略によって、比較的に容易にすることができます。なぜ英語を第二言語としての習得が難しいかをお伝えする一方で(練習の必要性)、より早く習得(練習の質の向上)するためのヒントも紹介します。

英語が難しい5つの理由

英語が難しい理由1:発音・綴り

英語では同じようなスペルの単語が異なる音で発音されることがよくあります。例えば、『through』、『though』と『tough』は似ていますが、発音が大きく異なります。

下の音声ボタンを押して聞いてみてください。

『through』

『though』

『tough』

これらの違いに耳を慣らすには、ある程度の時間が必要でしょう。

さらに、英語には通常(分類の仕方や地域によって多少異なることがありますが)44の音素がありますが、日本語には約22の音素しかありません(Kavanagh, 2007)。ですから、日本語に存在しない音素に慣れる必要があります。音素の違い以外に綴りの問題もあります。英語の約44の音素(個々の音の単位)に対して、これらの音素を表現するために約250種類のスペリング(綴り)が存在します。これは、英語の綴りが音声と一致しないことが多いことを反映しており、同じ音を表すために異なる綴りが使われる場合があるためです。

音素とは

音素とは、言語の最も小さな音声単位のことです。 例えば、「t」は英語の音素(phoneme)の一つです。

こちらのリンクから英語の音素を聴いてみてください。

日本語には存在しない英語の音いくつかの紹介します。また、似た音を聞き分けなければいけないことも英語が難しい要因です。
/θ//ð/ などは IPA(国際音声記号)のことです。

TH音とS音 /θ/と/s/ とその違い

/θ/ は日本語には対応する音がなく、「サ」行や「ス」行に一番近いです。

また、TH音とS音を混合しがちです。

thick』(厚い)と『sick』(病気の)

thank』(感謝する)と『sank』(沈んだ)

別のTH音(/ð/

/ð/ も日本語にはなく、「ザ」行や「ズ」行に一番近いです。

this』(これ)『that』(あれ)

/æ/(短母音)

日本語にはない音で、日本人には「ア」や「エ」と混同されがちです。

『cat』(猫) や bat(コウモリ)

/ə/(シュワ)

日本語には対応する音がありません。

『sofa』(ソファ)『about』(〜のこと)『support』(サポート)

W音 /w/

日本語の『ワ』とは異なる発音です。

wet』(濡れる) 『win』(勝つ)

R音とL音 /r/と/l/ とその違い

英語の「R」と「L」の音は、日本語の「ら行」とは異なります。
また、「R」と「L」の違いを聞き取ることは簡単ではありません。

right』(右)と『light』(光)

rake』(熊手)と『lake』(湖)

B音とV音 /v/と/b/ とその違い

「V」の発音は日本語には存在しません。また、「B」も「バ行」と同じではありません。
「B」と「V」の音も混同されがちです。

bat』(バット)と『vat』(大桶)

berry』(ベリー)と『very』(非常に)

F音とH音 /f/と/h/ とその違い

「F」の音も日本語には存在しません。「H」は「は行」に似ていますが、微妙に違います。

fan』(扇風機)と『hand』(手)

fat』(太った)と『hat』(帽子)

I音とE音 /ɪ/と/e/とその違い

英語の「I」と「E」の音は、日本語の「イ」と「エ」に似ていますが、正確には異なります。
これらも混同されがちです。

『pin』(ピン)と『pen』(ペン)

『sit』(座る)と『set』(置く)

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関連ページ:音素、音韻意識やフォニックスについてもっと読む。

英語が難しい理由2:膨大なボキャブラリー

他の言語と比較して、動詞などの活用を含め、英語は広範な単語を持っています。また、一つの単語に対して複数に意味があったり、文脈によって使い方が異なったりします。上の「『難しい』を英語で」のセクションで紹介したように、『Challenging』、『Rigorous』や『Complicated』のように、様々な『難しい』の表現が存在します。他の英単語を加えると膨大な英単語が存在することがわかります。そのため、新しい単語に絶えず出会うことから、単語学習に終わりがないかのように感じるかもしれません。

しかし、この情報があなたを不安にさせることはありません。なぜなら、毎日使う「英語の単語」の大部分は実際には限定的な範囲内に存在するからです。また、これらの単語を理解し、適切に使用する能力を身につけることで、あなたの英語の流暢さやコミュニケーション能力は向上します。最後に、新しい英単語を学ぶ際には、丸覚えをするのではなく、その文化的背景や使用法を理解することが重要です。

英語が難しい理由3:複雑な文法(例外、語順の違い、冠詞と主語の必要性)

英語の文法は、習得を難しくするクセに満ちています。例えば、英語には、名詞にいくつかの形容詞が連続する場合に、どの形容詞を最初に使うかについて特別なルールがあります。このルールに従って、『a small red bird flew through the window』と指摘することはできても、『a red small bird』でも伝わりますが、無器用な表現になってしまいます。英語の本『The Elements of Eloquence』によると、形容詞の順番は、意見、大きさ、年齢、形、色、起源、材料、目的のようにするのが良いとされています。

数え方にも例外があります。例えば、ほとんどの名詞はs、es、iesをつけると複数形になります。しかし、ある種の名詞は、他のルールに従った特別な複数形を持っています。例えば、『Mouse』 は1匹のネズミですが、数匹のネズミは『Mice』と言います。一方、一軒の家は『House』と言い、複数の家は『Houses』と言います。また、一頭の牛は『Cow』、複数の牛は『Cows』と呼びます。しかし、子牛の呼び方は異なります。「Calf」は一頭の子牛を指しますが、『Calves』は複数の子牛を指します。

英語と日本語の文法構造にはいくつかの重要な違いがあります。まず、語順の違いが大きな課題です。英語は主語-動詞-目的語(SVO)の語順を使いますが、日本語は主語-目的語-動詞(SOV)の語順を使用します。また、英語には複雑な時制が多く存在し、動詞の形が変化しますが、日本語の時制変化は比較的に単純です。

語順の違いの例を見てみましょう。

まず、英語で「私の友達は昨日ケーキを食べた。」と言いたいとしましょう。

不正確な例(日本語の語順をそのまま英語に当てはめたもの): Yesterday, cake ate my friend.

この文は、英語の語順としては不正確です。「昨日、ケーキが私の友達を食べた。」となってしまいます。

正しい語順に直すと次のようになります。

正確な例: My friend ate cake yesterday.

さらに、英語には冠詞(a, an, the)があり、これが日本語には存在しないため、日本人にとって難しいポイントとなります。

冠詞のない英文の例を見てみましょう。

不正確な例: friend bought me pizza at supermarket.

この不正確な例、冠詞が欠けているため不自然で、いくつかの問題点があります:

『friend』: 英語では、名詞の前に冠詞や所有代名詞をつける必要があります。ここでは『my friend』や『a friend』が必要です。

『pizza』: 単数名詞の前には『a』や『the』などの冠詞が必要です。ここでは『a pizza』または『the pizz』」が適切です。

『supermarket』: ここでも『a』や『the』などの冠詞が必要です。ここでは『the supermarket』または『a supermarket』が適切です。

正確な例: My friend bought me a pizza at the supermarket.
「私の友達がスーパーマーケットでピザを買ってくれた。」

正確な例では、すべての名詞の前に適切な冠詞がついているので自然な英語になっています。

また、英語では主語が必須です。これは日本語と大きく異なる点です。日本語では主語が省略されることが多く、文が成立しますが、英語では必ず主語を明らかにする必要があります。

主語がない英語の例を見てみましょう。

例: Is hungry?

適切な英語では次のようになります: Is anyone hungry?
「誰かお腹空いてる?」

例: Forgot to bring the umbrella. Got soaked.

適切な英語では次のようになります: I forgot to bring the umbrella. I got soaked.
「傘を持ってくるのを忘れた。ずぶ濡れになった。」

たくさんの複雑なルールがありますが、完璧な文法を目指す必要はありません。たまに冠詞が抜けていたりしても、大抵は通じます。しかし、主語や語順は大切ですので、気をつけましょう。最初はコミュニケーション能力を重視し、基本的な文法と表現に集中することが大切です。完璧さにこだわると、話すことや書くことに対する自信を失いがちです。実際の会話や日常生活で使えるフレーズを覚え、徐々に文法の理解を深めていくことで、自然にスキルが向上します。学びながら間違いを恐れず、どんどん英語を使い、たくさん間違えましょう。しかし、間違えを放っておかずに、間違えから学びましょう。

英語が難しい理由4:イディオムの多さ

英語には多くの慣用句、つまり風変わりな言い方があり、それが理解を難しくしています。例えば、滅多に起こらない出来事を once in a blue moon と表現できます。『映画は滅多に見に行かない』は、『I only go to the movies once in a blue moon』となります。 イディオムなしで言うと、『I seldom go to the movies』または、『I rarely go to movies』となります。

また、AI 翻訳(2023年、現在)を使うと『I only go to the movies once in a blue moon』は『私はブルームーンに一度だけ映画に行きます』と直訳されるので、イディオムの翻訳には気を付けてください。『Barking up the wrong tree – 見当違いのこと追求すること』は『間違った木に吠えている』など、と直訳されてしまいます。

他にも、いくつか紹介します。

関連記事:時間に関する英語の表現-14選

英語が難しい理由5:地域の違い

英語は、他の言語と比べて表現の幅が広い言語として知られています。しかし、その反面、表現の違いによって英語を理解することが難しくなることもあります。

英語は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダなど、さまざまな国で話されています。これらの国々はそれぞれ独自のアクセントや表現の違いを持っており、そのために英語を学ぶ際には、これらの地域の違いにも注意が必要です。例えば、エレベーターのことをアメリカ英語では「elevator」という言葉が使われますが、イギリス英語では『lift』という言葉が使われます。綴りもアメリカ英語かイギリス英語で多少違う場合があります。例えば、アメリカ英語の『color』 はイギリス英語では『colour』と表記されます。

同じ言葉を使っても、意味が違う場合もあります。例えば、『pants』という単語を考えてみましょう。この単語はアメリカ英語・オーストラリア英語では『ズボン』という意味ですが、イギリス英語では『下着』という意味になります。同じ単語を使っているにも関わらず、国や地域によって意味が異なるため、混乱してしまうことがあります。

このような言葉の違いは、各国や地域の歴史や文化の違いによるものです。英語はイギリスから広まっていきましたが、各国や地域で独自の言葉の使い方や意味が発展していった結果、同じ単語でも異なる意味を持つようになったのです。

また、英語のネイティブスピーカーは、スラングや口語表現を多く使います。これらは学校の教科書にはほとんど載っていないため、実際の英語の会話やメディアを通じて触れる機会が重要です。

英語が難しい理由6:起源の違い

英語が難しいと感じる理由の一つに言語の系統の違いがあります。世界の言語は、同じ起源を持つもの同士が似通っています。例えば、フランス語とスペイン語は、どちらもラテン語に由来しているため、似ています。英語はゲルマン語派に属し、ドイツ語やオランダ語と起源を共有しています。そのため、これらの言語を話す欧米人にとって、英語は比較的学びやすいのです。

しかし、日本語は全く異なる起源を持っています。日本語の文字体系である漢字やひらがなは、アルファベットとは根本的に異なります。日本人が英語を学ぶのが難しいと感じるのは、言語の系統的な違いによるものでもあります。日本語に最も近い言語としては琉球諸語があります。これらの言語は日本語と類似した文法構造や語彙を持っています。また、韓国語も文法的な類似点がありますが、語彙の面では大きく異なります。中国語から多くの漢字語を借用していますが、文法や発音において大きく異なります。言語学的には、日本語は「孤立した言語」とも呼ばれていて、他の言語との直接的な系統的関係が明確ではありません。

英語を学ぶための5つのヒント

先に説明したように、新しいスキルをより速く習得するには、方法、ツール、戦略を頼りにすることが重要です。

ここでは、英語を上達させるためにできる、5つのことを紹介します。

英語の発音を学ぶ (発音・リスニングを最優先)

英語の発音を理解し、区別する能力は英会話だけではなく、英語学習の全てに役立ちます。私たちの脳は、母国語によって設計されています。そのため、外国語に対応できるように、脳を再配線することが最も重要なことの一つです。さらに詳しく言えば、特定の音声パターンやアクセントを識別する能力は、英語の流暢さを向上させる上で不可欠です。

この視点から見れば、聴覚訓練は英語学習の基礎的な側面であり、それを強化することで全体的なコミュニケーションスキルが向上します。もちろん、ネイティブ・レベルな発音や耳を養う必要はありませんが、日々の生活の中で積極的に英語を聴くことを心掛けてみてください。

また、音声認識技術の進歩により、英語の発音やイントネーションを確認しやすくなってきました。これらのツールを活用し、自分の発音が正確かどうかを確かめることが可能です。

重要な語彙に集中する

英語には膨大な語彙があることはすでに述べました。早く語彙を増やしたい場合、出会う単語を全て覚えようとはしないでください。むしろ、最も有用な単語を知ることが大切です。

最頻出リスト(2000語)とは、最もよく使われる語彙をまとめたものです。こういったリストから学ぶことで、文章や会話の中で出てくる英単語の大部分を理解できるようになります。頻度リストに出てくる単語を実践で使える語彙と呼べます。

最頻出リストに基づく学習の利点はたくさんあります。まず、これらの単語は会話や文章で頻繁に使用されるため、短期間で実際のコミュニケーションに役立つ語彙力を身につけることができます。また、リストに含まれる単語を優先的に学ぶことで、学習の効率が大幅に向上します。大量の単語を無計画に覚えるよりも、使用頻度の高い単語を集中的に学ぶ方が効率的です。

加えて、リストに含まれる単語は基本的な語彙であることが多いため、これらを基礎にしてさらに高度な語彙へと進むステップとしても有効です。基礎をしっかり固めることで、より複雑な表現や専門的な語彙の習得もスムーズに進みます。また、英語を実際に使ってみたいという意欲を高める効果もあります。頻繁に使われる単語を知っていると、英会話や英語の文章に対する自信がつき、積極的に英語を使う機会を増やしたくなるでしょう。

しかし、英単語を文脈の中で学ぶことが大切ですので、文脈の中で英単語を学びましょう(関連記事:英単語 覚え方:文脈と英単語カード (アプローチ))。

英文法の感覚やパターンを優先する

英語を早く習得したい場合、文法書の熟読や文法のドリル(中心の学習・だけの学習)をおすすめしません。もちろん、文法書やドリルも役に立ちます。必要に応じて使い、細かなルールも学ぶことができます。しかし、ほとんどの文法の形は、ネイティブスピーカーがどのように話しているかに注意を払いながら、パターンに気づきましょう。また、読み書きの向上のための英文法は後でも身につけることができます。ですから、英文法の感覚やパターンを身につけることを優先しましょう。

英語メディアを頻繁に利用し、自然で直感的な方法で文法を吸収することをおすすめします。また、会話などで文法の間違いに気づいたら、そのままにするのではなく、その間違いをノートなどに書き込みましょう(スマホのノート機能も活躍します)。間違いを振り返ることで意識的に文法を修正することができます。

ネイティブスピーカーとたくさん練習する

英語を学ぶ最良の方法は、できるだけネイティブ・スピーカーと一緒に練習することです。ネイティブ・スピーカーは、ネイティブレベルの発音、即時のフィードバック、そして新しい語彙や表現の供給源を提供してくれます。どんどん間違いを繰り返して、間違いから学びましょう。また、オウムのように決まった会話パターンにしか対応できない様になることを避けなければいけません。そのためには、予測できない状況下での実践的な練習が必要です。

そもそも、多くの人は英語に触れる時間が少なすぎる、もしくは、学習の間隔を空けすぎています。精読や細かい文法の学習に意味がありますが、初級・中級者には向いていません。精読や細かい文法の学習はインプットの量を極端に制限します。要するに、時間あたりの英語に触れる量が少量になります。ですから、実際の英会話、多読シャドーイングなどで英語に触れる時間を増やしましょう。

学習の間隔を空けすぎに関しては、例えば、毎日コツコツと英語を使わず、週一回程、長時間詰め込んで学習することです。この方法では、記憶の定着が難しく、習得するのに時間がかかります。毎日少しずつ英語に触れる方が、記憶が定着しやすく、効率的です。効果的な英会話スクールなどはレッスン外での学習を前提にしています。学習の間隔を縮めるには英語の使う時間帯を決めましょう。最低、30分、英語を読む、シャドーイングをする、YouTubeの英会話コンテンツを観るなど、日常生活に英語を取り入れることが大切です。また、通勤時間に英語のポッドキャストを聴く、寝る前に短い英語の記事を読むなど、日常生活に英語を取り入れることで、英語に触れる時間が増えます。

日本で生活する限り、英語に触れる機会は少ないと感じるかもしれません。しかし、実際にはインターネットを利用することで、豊富な英語学習リソースにアクセスできます。これらを活用すれば、英語に触れる機会を増やし、学習をより効果的に進めることができます。ですから、実際にはたくさんの機会があり、英語の環境自体が英語が難しい理由ではありません。

関連記事:英語の好奇心と自分の言葉で伝える重要性
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読む力をつけて、たくさん読む

先ほど述べたように、英語をたくさん使うことは英語力の向上に欠かせません。練習の質も大切ですが、量も大切です。実際、頻繁に英語を使用することで、その表現や文法に自然と馴染むことができます。この点については、多くの学術研究が英語使用量と能力向上の間に強い相関関係があることを示しています。

量を増やす最も簡単な方法は読書です。しかし、これは精読ではなく多読のことです。また、英語で読むスキルは様々な場面で役に立つだけではなく、読書という楽しみにも繋がります。さらに、英単語を文脈の中で学ぶことが大切です(関連記事:英単語 覚え方:文脈と英単語カード (アプローチ)

私たちは年齢に関係なく、多読をおすすめしています。多読は子供から大人まで効果的な学習法であり、楽しく続けられる点が魅力です。また、自分のレベルに合わせて、ほとんどの内容を理解できるものを読んだり観たりすることが重要です。理解できる範囲のコンテンツに触れることで、自信を持って学習を続けることができます。

ヒントのまとめ

一つの学習方法に偏らず、この記事で紹介したこと以下のことを実践してみてください:

それらを英語の基盤作りとでも呼びましょう。基盤づくりを無視して、英語を学ぼうとすると遠回りな学習になってしまうケースが多々あります。長文の執筆、細かい文法の知識や低頻度な語彙の学習は、後で、英語のレベルが向上してから取り組むことをおすすめします。英語の基盤があってこそ、もっとレベルの高い英語を使えるようになります。

『難しい』を英語で?

その前に、レベル別に『難しい』に関連する英単語を紹介します。

初級

一般的に『難しい』は『Difficult』ですが、いろんな『難しさ』の表現があります。
これから紹介する英単語は『Difficult』の同義語ではないので気をつけてください。

Difficult

『Difficult』の音声

Hard

『Hard』の音声

Tough

『Tough』の音声

Tight

『Tight』の音声

中級

Challenging

『Challenging』の音声 (この音声は文になっています: He found himself in a tight spot after challenging his boss.)

Complicated

『Compllicated』の音声

Laborious

『Laborious』の音声 (この音声は文になっています: Cleaning is such a laborious chore. It never ends.)

上級

Arduous

『Arduous』の音声

Grueling

『Grueling』の音声

Rigorous

『Rigorous』の音声

Onerous

『Onerous』の音声 (この音声は2パターン発音しています。)

Daunting

『Daunting』の音声

使用頻度の比較:

下の図は、Goole NGramで先ほど紹介した英単語の使用頻度を比べたものです。Google Ngram(グーグル・エングラム)とは、Googleが提供するツールで、本に使われている言葉の使用頻度を調べることができます。これを使うと、ある言葉やフレーズが何年ごろによく使われていたかをグラフで見ることができます。

上のグラフは、1950年から2019年までの間に特定の単語が英語の書籍でどれくらい使われたかをGoogle Ngramを使って示しています。各単語の使用頻度の推移を折れ線グラフで表しており、時系列に沿って単語の使用パターンを見ることができます。最も使用頻度が高い単語は「Hard」であり、赤色の線で示されています。1980年代から急激に増加し、2000年代にピークに達しましたが、その後やや減少しています。一方、「Difficult」は青色の線で示されており、1950年から徐々に増加し、2000年代初めにピークに達した後、減少傾向にあります。その他の単語、「Tight」、「Complicated」、「Challenging」、「Tough」、「Rigorous」、「Laborious」、「Arduous」、「Grueling」、「Onerous」は、「Hard」や「Difficult」に比べると使用頻度が低いです。特に「Tight」と「Complicated」は、他の単語よりも比較的多く使われていますが、「Hard」や「Difficult」ほどの頻度ではありません。このグラフは、英語の書籍における特定の単語の使用傾向や変化を視覚的に示しており、時代とともに言葉の使用頻度がどのように変わってきたかを理解するのに役立ちます。

上のグラフは、Google Ngramを使って1950年から2019年までの間に特定の単語が英語の書籍でどれくらい使われたかを示しています。

比較的に使用頻度の高い『Hard』,『Difficult』、『Challenging』、『Tight』、と『Complicated』を優先して学びましょう。

難しい英単語の種類と例

英語の難しい語彙は、使用頻度、複雑さ、専門性、文脈など、さまざまな観点から分類できます。
以下では、日本語の読者向けに、各カテゴリーを詳しく説明します。

使用頻度の低い単語

これらの単語は日常会話や文章ではあまり使われず、なじみが薄いため覚えにくいです。

専門用語

特定の分野や職業に特有の単語は、その分野に精通していない人には難解です。

抽象的または概念的な単語

抽象的な概念やアイデアを説明する単語は、具体的な参照物がないため理解しづらいことがあります。

多義語

複数の意味を持つ単語は、特に非ネイティブ・スピーカーにとって、文脈が重要です。一部の単語は非常に多くの用例を持ち、さらに難易度が高まります。例えば、『Run』には何百もの意味や用法があります!

Run (走る、運営する、流れる、続く など):

Strike (打つ、ストライキする、印象を与える、発見する など):

不規則な発音や綴りの単語

発音が綴りと一致しない単語が多く、混乱を招きます。

外来語

他の言語から借用された単語は、異なる音や構造のため難しいことがあります。

慣用表現

慣用表現は文字通りの意味ではなく、その意味を推測するのが難しいことがあります。

アカデミックな語彙

学術的な文章や議論で頻繁に使われる単語は、形式が堅苦しく、特有の意味を持つため難解です。

複数音節の単語

長い単語は発音しにくく、覚えにくいことがあります。

最後に、英語学習は大変ですが、英語の楽しみも忘れないでください😊