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英語学習において読書はとても良い学習方法です。 読む習慣は英語学習の効率を上げ、ライティングやリーディングにも良い影響を与えます。ですので、 読書の習慣 の力と読書にあたっての注意点を幾つか紹介したいと思います。
長い期間を通して本を読むことで得られるもの
- 新しい単語に出会う機会
- 文脈の中で言葉に出会うことで、その言葉の使い方を理解しやすくなる
- 読むスピードを上げ、流暢に読むようになる
- 読む自信が付く
- 文法、表現、スタイルなども学べる
- パッと見てすぐに理解できる単語が増える
読む量と語彙の関係
日本語でも英語でも、子供のときから読む習慣を付けることは大切なことです。
生徒 A、B、とC は200日間、自分のレベルに合う本を読むことにしました。
生徒A は年間200日間、1日20分間本を読みます。
年間4000分の読書量になります。
生徒B は年間200日間、1日10分間本を読みます。
年間2000分の読書量になります。
生徒C は年間200日間、1日5分間本を読みます。
年間1000分の読書量になります。
ワード数ではどうでしょう?
1分間に50ワードの速さで読むとすると、それぞれ、A、B、とC の年間ワード数は図1のようになります。
図1
小学6年生になる頃にはどの生徒のほうが語彙が豊富で、学校や人生で成功するでしょうか?
言うまでもなく生徒”A”です。また、読書量の多いほど読むスピードが増すのでワード数の差は図1より大きくなるでしょう。
英語では何を読めばいいかわからない
英語学習において、よくある間違えは間違ったレベルで本を読んでいることです。難しすぎると、面白味が無く、読書が続かなかったりして読書嫌いになってしまうかもしれません。ですので、自分のレベルに合った本を選ぶ必要があります。三つのリーディング・レベルをもとに選ぶことができます。
三つのリーディング・レベル
一人で読めるレベル
本の98%以上の単語が理解できる(小説などは1ページの98%以上)
こちらのレベルはわからない単語が少数あるけど、比較的簡単にスラスラと読めて、内容も理解できるレベルです。このレベルは一人で読むのに最適なレベルです。
先生や親と一緒に読むレベル
90~97%の単語が理解できる(小説などは1ページの90~97%)
解らない言葉が多く理解がチャレンジになるレベルです。英語の解る方の助けがある場合こちらのレベルでも問題ありません。
読むことを避けるべきレベル
90%以下の単語が理解できる(小説などは1ページの90%以下)
こちらのレベルはわからない単語が多すぎて、内容が理解できず、イライラを起こすレベルです。この様なレベルは難しすぎてレベルに合っていないことを示しています。読むことより辞書を引いているほうが長くなり、苦痛で自信も失う要因になるので読まないことをお勧めします。
初めて英語を学ぶ方は、読み方を学んでから無理をせず自分に合ったレベルで読み始めましょう。
読む習慣 の作り方
習慣にしやすくするには本が難しすぎず、読んでいることが楽しくなくてはなりません。また、本を読む前にスマホなどをしまったり、読む時間を決めておきましょう。
きっかけ、行動、報酬を繰り返していくと習慣になってきます。行動は習慣にしたい動作(本を読むなど)のことです。
例1:
- きっかけ (Cue)
- デスク・ランプを付ける
- 行動 (Routine)
- 本を読む
- 報酬 (Reward)
- お風呂に入る
例2:
- きっかけ (Cue)
- ベッドに入る
- 行動 (Routine)
- 本を読む
- 報酬 (Reward)
- 寝る
子供から大人まで、読書はとてもいい学習方法です。語彙、文法、表現、スタイルなども読むことを通して学ぶことができます。ですが、本の選び方と辞書の使い方には気を付けて下さい。辞書が付属した電子書籍(Kindleなど)を使うと簡単に英単語の意味を調べることができるので、おすすめします。また、楽しく英語を学ぶことを忘れないで、自分に合った面白い本を見つけてください。
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