「every day」と「everyday」の違い|スペースひとつで品詞が変わる
LINEやメールで「I study English everyday.」と打って、送信の直前で指が止まる。every と day をくっつけるのか、離すのか。意味は同じに見えるのに、どちらが正しいのか確信が持てない。このもやもやは、ルールを一度つかめば消えます。
スペースを空けた「every day」は「毎日」という頻度を表す副詞句、スペースを詰めた「everyday」は「日常の・ふつうの」という意味の形容詞です。発音はまったく同じで、差が出るのは書いたときだけです。
つまり冒頭の「I study English everyday.」は間違えで、正しくは「I study English every day.」となります。
目次
「every day」と「everyday」は何が違う?
品詞が違います。every day は動詞にかかる副詞句、everyday は名詞にかかる形容詞です。
every day(2語)は「毎日」。I practice the piano every day.(毎日ピアノを練習する)のように、practice という動作が「いつ」行われるかを説明します。
everyday(1語)は「日常の」、そして「ありふれた・ふつうの」。Merriam-Webster は everyday を「used or seen daily(毎日使う・目にする)」または「ordinary(ふつうの)」と定義しています。everyday life(日常生活)、everyday clothes(ふだん着)のように、うしろの名詞が「どんなものか」を説明する形です。見落とされがちなのですが、everyday は「毎日の」だけでなく「特別ではない、ありふれた」という色を持ちます。an everyday problem は「毎日起きる問題」というより「ありふれた、たいしたことのない問題」です。
区別が必要になるのは、書くときだけです。発音は同じなので、耳で聞き分けることはできません。口では正しく言えている人でも文字にすると迷うのは、そのためです。
| 表記 | 品詞 | 意味 | 答えている問い |
|---|---|---|---|
| every day(2語) | 副詞句 | 毎日 | いつ? |
| everyday(1語) | 形容詞 | 日常の・ふつうの | どんな? |
どっちを使うか、一目で見分けるには?
文の中で「いつ?」を答えているなら every day、「どんな?」を答えているなら everyday です。
He walks ___ .(彼は___歩く)の空所に入れるなら、答えているのは「いつ歩くか」。だから every day。___ shoes(___な靴)の空所に入れるなら、答えているのは「どんな靴か」。だから everyday。
もうひとつ、置き換えのテストが速くて確実です。「each day(毎日)」に置き換えて文が成り立つなら、2語の every day。Dictionary.com はこのテストを紹介していて、He walks every day. は He walks each day. と言い換えられます。いっぽう everyday clothes を each day clothes とは言えません。だからこちらは1語です。
Merriam-Webster はさらに軽いコツを挙げています。every と day のあいだに single を差し込んでみる。every single day(一日も欠かさず)と自然に入るなら、2語のほう。everyday の間には何も入りません。

なぜこんなに間違えやすいのか?
間違いの正体は、類推です。everyone、everything、everywhere、everybody。これらは全部1語です。この並びが頭に入っていると、「じゃあ every day も1語では?」と手が動いてしまいます。
では、なぜ every day だけ2語のままなのか。Merriam-Webster の解説が、その理屈を説明しています。every・some・any で始まる言葉は、他の語を修飾する副詞や形容詞になるときに1語へ縮まり(sometime、anymore、everyday)、名詞として使うときは離れたまま(some time、any time、every day)、という区別です。every day の day は「1日」という名詞。だから離して書きます。everyone や everybody は、代名詞として1語で定着している別枠です。なお、この規則には例外もあります。anywhere は副詞でも名詞でも1語のままですし、evergreen のように常に1語の仲間もいる。Merriam-Webster 自身が「英語なので例外はある」と断ったうえでの、あくまで目安です。それでも、every day と everyday の書き分けには、この目安がそのまま当てはまります。
実は、これは日本人だけの間違いではありません。Merriam-Webster はこのペアを「Commonly Confused(よく混同される語)」のコーナーで扱い、解説の副題には「毎日のように混同されている」と添えています。母語話者にとっても定番の落とし穴だ、ということです。だから、ネットや店の看板で everyday を「毎日」の意味で使った英文を見かけても、真似は禁物。標準的に正しいのは every day です。
every の後ろは単数形にする
every day の day が単数なのには理由があります。every のうしろには、数えられる名詞の単数形がくるからです。
every morning(毎朝)、every week(毎週)、every month(毎月)、every year(毎年)。どれも複数形の s はつきません。
「〜日おきに」を言いたいときだけ、少し形が変わります。every three days のように every+数字+複数形。あるいは every third day のように every+序数+単数形。どちらでも「3日ごとに」を表せます。
よくある綴りの間違い
間違いは2方向あります。1語にすべきを離す、離すべきを1語にする、その両方です。
離すべきなのに詰めてしまう例:
- I study English
everyday→ every day(毎日=副詞句) EverytimeI call him, he is busy. → Every time(everytime という1語は存在しません)
詰めるべきなのに離してしまう例:
- the stress of
every day life→ everyday life(日常生活。形容詞なので1語)
ついでに、everyminute や everyhour のような形も存在しません。every minute、every hour と離します。every のうしろが名詞なら、基本は離す。1語にするのは「日常の」という形容詞の everyday だけ、と覚えておくと迷いません。
会話・メールで使える例文
every day(毎日):
- I check my email every day.(毎日メールを確認します)
- She goes to the gym every day.(彼女は毎日ジムに通う)
- We have a short meeting every day at nine.(毎日9時に短いミーティングがあります)
everyday(日常の・ふつうの):
- This is part of my everyday routine.(これは私の日課の一部です)
- He wears everyday clothes to the office.(彼はオフィスにふだん着で行く)
- Delays like this are an everyday occurrence here.(この程度の遅れは、ここでは日常茶飯事です)
よくある質問
everyday を「毎日」の意味で使うのは間違いですか?
標準的な書き方ではありません。「毎日」と副詞で言いたいなら every day と2語に分けます。everyday を「毎日」の意味で使った英文は実際に出回っていて、Merriam-Webster がこのペアを「よく混同される語」として扱うほどですが、辞書の用法解説はそろって every day を正しい形としています。メール、レポート、英作文など文字で書く場面では every day を選んでおけば安全です。
every day は文の最初に置けますか?
置けます。Merriam-Webster の解説にも Every day I have the blues.(毎日ブルースな気分だ)という文頭の例が載っています。動詞のうしろに置いた形をよく見ますが、文頭に出しても意味は変わりません。位置よりも、2語に分かれているかどうかが本体です。しかし、”Everyday I have the blues” は間違っています。
everyday の後は必ず名詞ですか?
基本はそうですが、間に別の形容詞が入ることはあります。everyday black shoes(ふだん使いの黒い靴)のように、everyday と black がどちらも shoes を説明する形です。正確には「everyday は名詞を説明する」であって、「すぐ隣がいつも名詞」とは限りません。この一点を知っておくと、everyday casual wear のような並びを見ても迷いません。
子どもに教えるときは、どう説明すればいいですか?
小学生なら、品詞の用語は要りません。「いつ?」と聞ける文なら離して2語、「どんな?」と聞ける文ならくっつけて1語。この2択だけで足ります。中学生になったら、every day=副詞(毎日)、everyday=形容詞(日常の)と品詞に結びつけます。英検やテストで空所に迷ったら、うしろに名詞があるかを見る。名詞があれば everyday、なければ every day と当たりをつけられます。丸暗記より、この「うしろを見る」習慣のほうが本番で効きます。
関連記事
参考文献
- Merriam-Webster. “‘Everyday’ vs. ‘Every Day’: Explaining Which to Use.” merriam-webster.com/grammar/everyday-vs-every-day-difference-usage
- Merriam-Webster.com Dictionary. “everyday.” merriam-webster.com/dictionary/everyday
- Dictionary.com. “Everyday Vs. Every Day.” dictionary.com/e/everyday-vs-every-day